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[263] 写真集『悠久の時を旅する』 星野道夫
写真集『悠久の時を旅する』 星野道夫
![]() 第1章 生きる動物たち カリブーで風が吹き、グリズリーで心温まる。 ザトウクジラではらはらドキドキ、ジリスに苦笑いする。 シロクマには、著者と同様に、現実と空想のはざまに迷い込む。 早春のある日、残雪の上で遊ぶグリズリーの親子。親子は追いかけっこの最中だった。子グマが逃げると母グマが追いかける、という動作を何回も繰り返しながら、結局、母グマが子グマをつかまえた。そのあとの起きた光景に、私は吹き出してしまった。子グマをつかまえた母グマは、子グマを両手でしっかり抱きかかえ、そのまま山の斜面を頭からころがって、子グマを遊ばせているのである。(P41) 第2章 出逢った人たち ●●● ●●● 「シリアとジニー」 誰もが、いつかそれぞれの老いに出会っていく。 ~~~ ~~~ なんて、きれいな言葉だろう。老いに出会うか~とこの言葉に老いも悪くないって気持ちが起こる。素敵な言葉だな~。空にいる星野道夫さん、この言葉使わせてください☆ ●●● ●●● 「ドン」 ぼくはドンが好きだった。どこか、ひとつの人生を降りてしまった者がもつ、ある優しさがあった。ぼくたちは本当にたくさんの風景を一緒に見てきたものだった。 ~~~ ~~~ カリブーを追って飛ぶパートナー、パイロット。アラスカの原野の離着陸はいつも危険。石ひとつが命取り。らしい。飛べなくなったセスナなのに、何とも言えないいい笑顔が写真だ。素敵な笑顔。現実を直面していても、なお山に登り稜線にはカリブーを見つけた。(ふたりは、たぶん)興奮して、慌てて身を隠す、臨場感あふれるこの風景に、大きな大きな空気の移動が起こってくる。紙の2次元が3次元になる。カリブーにかける男たちがそこにいる。 ●●● ●●● 読む進んでいるうちに、ココとか、ココとか、ピックアップするのが違う気がしてきた。途中で止める。 そのうちに、没20年の星野道夫の旅 を見に行った。 行って気がついた。 人が、私が、ちっぽけで、どうしようもない、でっかい、ものを、受けていることに感動し、涙し、凄いって思える。 これには、理由はなく、理由もみつけるのもやめていき、ただ受けるのみ。 そんなことを受け続けて、いく。 これに慣れがあるのだろうか。 分からない。 けれど、終わったら、また再び、この風景を見たいと思う。残してくれてありがとう。 ありがとう。 ありがとう。
by naizaisurupt
| 2018-03-20 17:40
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