あきらんのブログ「即興劇・話す場つくりの体験会お知らせ」 |
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本『獣の奏者 探究編』上橋菜穂子著、講談社、2009年8月初版
あの<降臨の野>での奇跡から十一年後-。 ある闘蛇村で、突然<牙>の大量死が起こる。大公にその原因を探るように命じられたエリンは、<牙>の真相を探るうちに、歴史の闇に埋もれていた、驚くべき事実に行きあたる。最古の闘蛇村に連綿と伝えられてきた、遠き民の血筋。王祖ジェと闘蛇との思いがけぬつながり。そして、母ソヨンの死に秘められいた思い。自らも母となったエリンは、すべてを知ったとき、母とは別の道を歩みはじめる・・・。 ~~~~~本書より~~~~~ 第一章 過去からの声 1 <牙>の岩屋 2 羽虫の秘密 3 チムルの家 4 エルサの不安 5 腑分け 6 過去からの便り 第二章 セィミヤの日々 1 耳の奥でささやく声 2 春の宴 第三章 末裔たち 1 ウハンへの道 2 ”トガミロ” 3 闇を裂く矢 4 アマスルの領主 5 ヨハルの子どもたち 6 クリウ 7 ヨハルの秘密 8 二人の源 9 『残った人々の記』 第四章 父と息子 1 湯屋 2 路地の襲撃 3 リランの陰で 4 硬い胡桃 5 逃亡 6 檻 7 夜明けの鳥 8 セィミヤの庭 第五章 新たな道へ 1 エリンの消息 2 二人の家 3 濁流 4 音の連なり 5 ふたつの道 6 謁見 7 闘蛇乗り ~~~~~~~ 十一年後も、エリンは母になっていた。男の子ジェシ。そして、カザルム王獣保護場に勤めている。ジェシは好奇心旺盛な男の子。 闘蛇の牙の大量死により、平和な日々から大きなモノに巻きこまれていく。 エリンの母は闘蛇の死により、その責任で野生の闘蛇に食べられるという酷い処刑を受けた。 母に闘蛇の死因を調べてる時に、気がついたことをエリンは母に言った。母は驚いて、そのことを理由が分かるまで誰にも言ってはいけないという記憶がよみがえる。 エリンに、大公の信頼する部下、かつての黒鎧ヨハンが同行する。 不思議なことは、闘蛇の性別を調べてはいけない。それには、理由があった。 死んだ闘蛇はすべて雌。 なぜ? 性別は分かりにくい・・・と調べていくと、育つ環境により、性別が決まるだろうと仮説が立てるところまで到達。 突然の襲撃を受ける。死を感じる。ヨハルは重症。このままだと死ぬか捕まったらどこかに連れて行かれる。 エリンは母が処刑されたあの時に、自分を助けてくれた、口笛をやってみた。 野生の闘蛇を動かすことが出来た。 途中で、ヨハルが指示をして、上手く逃げることが出来た。 と、次から次から、きれいに進んでいく。 描きだすとキリがなくなってきた。展開がどんどんあって、大きな波には飲まれているのだけれど、小さな展開、そこにあったか!とか、そこか!とかどんどん展開していく。 3巻で、一番どきどきしたのは、ジェシが父イアルの行動に、恐怖し、不安がって逃げてしまう。 イアルとジェシを人質にとろうとした刺客を逆にやっつけてしまって、その行為が怖かったのだ。 だが、イアルはジェシが隠れてるところを知っていて、イアルの過去のこと、母エリンとどう出会ったかを、話す。衝撃の事実だろう、8歳のジェシ。 父の告白から、ジェシは頑張る男の子になった。 でもでも、母エリンの前では、すっかり甘えたお子ちゃま。 ジェシがいい。 エリンは、イアルとジェシと会わなければ、いやイアルが見つけ出さなければ、エリンは一人で死ぬ覚悟で行ってしまうところだった。 イアルの言葉にとどまり、ジェシの重みを愛おしく思う。 エリンの母は、エリンを手放してしまうことになった。エリンはジェシを放さないことを選んだ。 でも、国防を巻きこむ、王獣のこと。王獣のことはまだまだ分からないことだらけ。その生態を知っていく。これが一つの道ではないか。と思い直す。 なんでしょうか。ドキドキハラハラ、ですな~~ 次作で完結するとのこと、次にすすみます。 は、そして、王獣リランはエクとの子を何頭か産んでいる。
by naizaisurupt
| 2018-01-26 21:21
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