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あきらんのブログ「即興劇・話す場つくりの体験会お知らせ」


「柔らかな出偶いの即興劇かるちぇ」他『内在するものプロジェクト』活動案内、「本」お勧め紹介など
by naizaisurupt
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書物「言語1」を読んで

書物「言語1」を読んで
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 P1~P38の言語について、大谷隆さんと小林健司さんが文字にして語っている。

 発行された4月に途中まで読んでいたけれど、どこまで読んだか忘れてしまい、最初から読む。
この読む、は最初期待感を膨らませて読み始めたが、どうも私が欲しいと思っているものかどうか分からなくなり、けれど読んでみたいという読む気があって、読み続けて終わり、がっかりもせず、淡々と読み終わった感じがしていることを自覚し、もしかして、私はただ読んだのか~と思ってしまった。ただ読む、とは難しいと思っている。そして今回ただ読むを出来たとして、難しいと思っていたとなる。
 このことは、大谷さんが、「読む書く残す探求ゼミ」で言っていることで、ただの、ただはなんの意図もなく、文字を追うことだと解釈している。
大谷さんは、このただ読む時の説明に、かなり時間を使って話す。これを言い当てるのに、それではない外堀を埋めるかのように、たくさんの例を持ち出して話していく。その一つ一つの例え話は、私にとって聞くのが、面白い。
 話を戻すけれど、私はただ読むのが難しい。大谷さんの話の中だと私は、読む物になんだか分からないけれど、期待しながら読むという読み方が多いのだと思う。そして、それに似合うものでなかったら、がっかりし、似合うものなら、満たされる。そして、この言語1は最初それだったが、後から変化したように感じられた。
私には知らなかった木目の細かな世界の表出に、ある時は驚き、ある時はにんまりし、ある時は混乱し、と揺さぶられながら、ただ文字を追っていた気がするのだ。その時思ったのだけれど、ただ読むとは、無感情にただ読むのだと思っていたのだが、どうも結びつかない。ただ読むはただ読むで、感情は関係ないことが分かった。
読むのなら、面白いものを読みたいし、感動するものを読みたいと思う。つまりは、心が動く様を味わいたいものを読みたいのだ。
今回、この読み方とは違う種の心の動きだった気がしてならない。またその違いについては分からない。今の時点では、これしか言えない。
初めての感じは、自分の過去の体験にはなかったことで、どう表現したらいいか分からなく、しばらくしたら、全然関係のない体験から似た感じを体験して、あ~これだったと思えることがあるが、そんなことがあったら言えるのかしらと思ったり、時間が経つと言葉として浮上してくるかしらと思ったり、今のところ不明だ。様子を見てみたい。

 次に、具体的に気になるところを記し、それについて思ったことを書いてみる。

~人と言葉の関係論~ 小林健司
P7 「自己表出と指示表出の織物」

 この「織物」が、強烈に焼き付けられた感覚になって、目の前が明るくなって、私の頭と目に見えるものが、一変したような、すごい強い言葉だった。

P9 「ぼくたちはまず、河口から川の中流まで歩みを始めていくことにしよう。文字で表現された言葉の本質をたどり切ることができれば、その先には、人と人と関わる中で発声される言葉の本質が続いている。・・」

 半身で、手を差し伸べられて、一緒に行こうと言われている気がして、川に沿って川辺を歩くような感が起こった。それまでは向こうか、どこか違うところを向いて語られているのが、急にこちらに目が向けられた感じがした。

~書かれたものその時点での書いたものの死体である。~ 大谷隆

 タイトルからして、なんだ!?と振り向いてしまう言葉がある。
「死体」、「刑事コロンボ」、「お好み焼き」、グラスではなく「コップ」、「飛行機」「風立ちぬ」言葉たちが私を呼んでいて、いちいち、なんだ、なんだと呟いていた。


P34 「環境は表現を経由し、言語ネットワークに作用し、意識を変質させ、結果、人をも変えうる。」

 分かったような分からないような、納得するような納得がいかないような、この言葉が感覚的には分かる感じで、思考的にどっかが、どうにかなって、そしてこっちに動いていくんやろうけど・・といったような感じだったり、列車の連結がバラバラで、レールが何本もあって、真っ直ぐすすめるのか~って私の頭の中でなってる感じ。それでいて、この文章を手放せない感じ。

P34 「比喩の危険性」<読む書くこと>&<話す聞くこと>

 危険、という文字でハッとなる。
 <読む書く>は、2次元で、<話す聞く>は3次元だと私は思う。
<話す聞く>は、空間にある言葉で、それを文字として紙に書くと、2次元になる。
大谷さんが言うのは、恐らく3次元から2次元の混同なのかな、と思い、微細なところの明示があることに、気がつくことになった。これは面白い。
「読む書く残す探求ゼミ」の時間でやっている一つに、丁寧に時間を過ごすというところが、私自身が企画実施してるグループと似た時間の過ごし方、つまり丁寧に、というその行為のみが近いものだと思っていた。
これも、もしかしたら危険という言葉が当てはまるか・・などと何回か、スタートから進んでいき、またスタート地点に戻って始める作業を繰り返している。
2016.10.14(かぜのすけ私見)


書物「言語」は下記リンク先から入手出来ます。
http://gengoweb.jimdo.com/

by naizaisurupt | 2016-10-16 21:26 | [本]のお勧め紹介 | Comments(0)
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