あきらんのブログ「即興劇・話す場つくりの体験会お知らせ」 |
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ふがいない僕は空を見た 窪 美澄著、新潮社
リンクに表示されるテキスト ~目次~ ●ミクマリ ●世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸 ●2035年のオーガズム ●セイタカアワダチソウの空 ●花粉・受粉 一つ一つの話は完結している。なおかつ、ひとりひとりの視点での物語となって、全体につながりを持っている。 「ミクマリ」が、第8回「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞作。 主人公?斉藤くんと結婚しているあんずとのコスプレセックス関係を続けている。本人は自分はどうも普通と違うと思いつつ・・・やめられないでいる。 「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」 あんずの本名里美が、今の夫と出会うまで、そして結婚生活とは別にコスプレの趣味から、好きなキャラを見つけて関係を持つ。 「2035年のオーガズム」 斉藤くんが好きな女の子、松永七菜ちゃんの家族、斉藤くんとのこと、性への関心 「セイタカアワダチソウの空」 斉藤くんと仲良しな福田くんの貧困ながら、必死で生活費を自分で稼ぐ、母が出ていき認知の祖母と二人暮らし。苦しくなっても誰に言えばわからない。バイト先の田岡が手助けしてくれることが多く。ココから抜け出そうと思い出す。 「花粉・受粉」 斉藤君の母の話。斉藤くんがネットで中傷されて傷ついて、ようやく立ち直りかけたら嫌がらせが続き、心が折れる と、ざっくり・大きくあらすじを書いてみたが、この中に心情が複雑に交錯して、応援したい気持ちだったはずなのに、中傷する側になってしまったり、頑張っているつもりが実は大事なことから逃げているかもしれないと気づいたり、遊びだったと思っていたが気がつかない内に本気だったり・・ 人間らしく、間違い、なかなか立ち直れなくてそれでも周りの支えでなんとか立てるようになる、みたいな生きていると思う、ドロドロさ。 私個人は、福田君が自分の母のようにおばあちゃんを放ったらかしせずに、押しつぶされそうになっても、あくつや友だち、田岡たちに一時的にも助けを借りて、過ごしているのが、すごいやつやと思う。そしてココから抜け出そうとしていることも。きっかけをくれた田岡はどこかいなくなってしまったけど、強さを持った福田君を応援したいな。 面白い小説だった。 ●「女による女のためのR-18文学賞」 ㈱新潮社 主催、吉本興業㈱ 協賛 というのがあり、2015年2月時点で第14回の最終候補作まで決まっているそうです。詳しくは下記サイトをご覧下さい。 http://www.shinchosha.co.jp/r18/what_r18.html
by naizaisurupt
| 2015-03-27 23:58
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