かぜのすけ のブログ

本「老いの才覚」 曽野綾子 著

本「老いの才覚」 曽野綾子 著   KKベストセラーズ

老いの才覚 (ベスト新書)




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 超高齢化社会を迎えているが、年を重ねても自立した老人になる方法を知らない人間が増えている。マスコミでは子育ての仕方が分からない若い夫婦、引きこもりの子ども、フリーターなどをニュースで騒ぎ立てるが、実は、年の取り方を知らないわがままな老人が増えていることこそが大問題である。日本の将来に対しても、自立した老人になるために、老いの才覚=老いる力を持つことが重要なのである。その老いる7つの力とは、
1)「自立」と「自律」の力
2)死ぬまで働く力
3)夫婦・子どもと付き合う力
4)お金に困らない力
5)孤独と付き合い、人生を面白がる力
6)老い、病気、死と慣れ親しむ力
7)神さまの視点を持つ力               (本書、表紙裏より)

~~目次~~
第1章 なぜ老人は才覚を失ってしまったのか
  ●高齢であることは資格でも功績でもない
  ●老化度を測る目安は「くれない指数」
  ●昔の老人には、老いる「才覚」があった
  ●基本的な苦悩がなくなった時代が、老いる力を弱くした
  ●戦後の教育思想が貧困な精神を作った
  ●老人の使う言葉が極度に貧困になった
  ●外国の人の会話は実にしゃれている

第2章 老いの基本は「自立」と「自律」
  ●他人に依存しないで自分の才覚で生きる
  ●その時々、その人なりのできることをやればいい
  ●自分の能力が衰えてきたら生活を縮めることを考える
  ●人に何かやってもらうときは、代価を支払う
  ●高齢者に与えられた権利は、放棄したほうがいい
  ●いくつになっても「精神のおしゃれ」が大切
  ●自立を可能にするのは、自律の精神
  ●健康を保つ2つの鍵は、食べ過ぎない、夜遊びしない
  ●性悪説に立てば、人と付き合っても感動することばかり

第3章 人間は死ぬまで働かなくてはいけない
  ●ひと昔前まで、人は死ぬまで働くのが当たり前
  ●老人になったら、若い人の出る幕を作ってあげるべき
  ●老人が健康に暮らす秘訣は、目的・目標を持つこと
  ●「何をしてもらうか」ではなく、「何ができるか」を考える
  ●料理、掃除、洗濯 日常生活の営みを人任せにしない
  ●受けるより、与える側に立つと幸せになる

第4章 晩年になったら夫婦や親子との付き合い方も変える
  ●「折衷」を許し会える夫婦になる
  ●親しき仲にも礼儀あり
  ●親子においても「リターン・バンケット」の思想が必要
  ●身近な人に感謝する
  ●子どもの世話になることを期待しない

第5章 一文無しになってもお金に困らない行き方
  ●お金で得をしたいと思わない
  ●分相応、身の丈にあった生活をする
  ●必要なお金がないなら、旅行も観劇もきっぱり諦める
  ●義理を欠く 冠婚葬祭から引退する
  ●冠婚葬祭は「うち流」を通せばいい
  ●備えあって憂いあり 一文無しになったら野垂れ死にを覚悟する

第6章 孤独と付き合い、人生をおもしろがるコツ
  ●老年の仕事は孤独に耐えること、その中で自分を発見すること
  ●一人で遊ぶ習慣をつける
  ●生涯の豊かさは、どれだけこの世で「会ったか」によって図られる
  ●どんなことにも意味を見出し、人生をおもしろがる
  ●冒険は老年の特権である
  ●いくつになっても話の合う人たちと食事をしたい
  ●異性とも遊ぶ
  ●いくつになっても、死の前日でも生き直しができる

第7章 老い、病気、死と慣れ親しむ
  ●他者への気配りと、忍耐力を養う、老齢になって身に付ける二つの力
  ●七十五歳くらいから肉体の衰えを感じ始める
  ●健康を保つことを任務にする
  ●病気も込みで人生、という心構えを持つ
  ●病人になっても明るく振る舞うこと、喜びを見つけること
  ●死に慣れ親しむ
  ●一人になったときの予行演習をする
  ●一日一日「今日までありがとうございました」と心の帳尻合わせをする
  ●跡形もなく消えるのが美しい

第8章 神様の視点を持てば、人生と世界が理解できる
  ●あの世があるか、ないか、わからないが、分からないものはあるほうに賭ける
  ●神様がいると思ったことが、二度ある
  ●嫌いな人でも嫌いなままで、「理性の愛」
  ●引き算の不幸ではなく、足し算の幸福を
  ●信仰を持つと価値判断が一方的にならない
  ●神の視点があってこそ、初めて人間世界の全体像を理解できる

~~~~~ ~~~~~ ~~~~~ ~~~~~ ~~~~~
 親が高齢になったこともあり、「老い」の言葉に関心がある。
 才覚?なんだろう~~ と思い読み出して、気落ちした。
親に対してのなんらかの答えが欲しかったのだが、読めば読むほど、親のために読むのは見当違いだったことが分かった。
 これから老いていく我々子どもの代が読んで、才覚のある老人になる準備をすることに、視点を置き換えると気が楽になると同時に、身の引き締まる思いが起こる。
 その方が、私としては、なんとかなる気がしたのだった。
 もちろん、老年の人で、読んでいただいても結構だと思います。私の親に関しては、それを期待しないほうが、私の幸せであり、時間の無駄だと思ったからだ。

 さて、本としては、一つの項目ずつ、1~2ページほどで読みやすくて、理解しやすい文章で、痛烈に書いてある。文字のパンチを食らった気持ちだった。

 老化度を測る目安は「くれない指数」は面白い。この視点で見ると、意外と若い人も老化度が高い人がいる気がする。
 また、老人の使う言葉が極度に貧困になった理由として、生活のただ中で、読書をすることを勧めている。逆に言えば読書をしていないということだ。また、著者は作文教育がきちんとされてこなかったからだと言う。「自分の心の中にあるもを整理して、書き写すという技術がないと、表現力が豊かにならないばかりか、確固とした自分という人間を作っていけない気がします。(本文より抜粋)」納得!それに、ここでは、日本の官僚に対して痛烈に悪口?が書かれていた。あは~人の事を笑ってばかりはいられないのだが、思い切りがいいので、読んでいても気持ちいいです。

 他人に依存しないで自分の才覚で生きるでは、動物と人間を比較している。すると、動物は厳しく生きているんだな~ってことが分かる。
 その時々、その人なりのできることをやればいい。その人なりのできることは、その人のなりを見守れる周りの人がいなくては難しかったりするかもしれない。反対に、誰も周りにいないから出来るっていう場合もあるかもしれないな。後者が多いか・・・

 第3章~第8章はそのままな感じ。
 
   

 この本は薄い。そして簡単明瞭。簡単明瞭の中に、ザクザクと痛烈に切る感じの言葉並んでいる。けれど、その中には、リアルがどっかとあって、それが生暖かく感じるのだった。


老いの才覚 (ベスト新書)

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by naizaisurupt | 2014-08-26 09:53 | [本]のお勧め紹介 | Comments(0)
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