あきらんのブログ「即興劇・話す場つくりの体験会お知らせ」 |
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本『狼と香辛料Ⅹ』 支倉凍砂 著、メディアワークス
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ケルーベでの騒動の後、ロレンスたちが向かったのは、海を渡った島国ウィンフィール王国。 目的は、『狼の骨』を持つというブロンデル大修道院だ。 王国に着いたロレンスたちは、羊毛取引で富裕なはずの修道院が経済的危機に陥っていると耳にする。 しかも、世界最強と名高い経済同盟・ルウィック同盟が、修道院の土地を狙って王国に進出してきたという。 不穏な情勢の中、ロレンスたちは修道院へ近づく足がかりを作るため、同盟の一員である商人ピアスキーに協力を依頼することになるのだが? 絶好調の新感覚ファンタジー第10弾、舞台はウィンフィール王国へ!! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ネタバレありです。 羊飼いの中に、ホロと同じ境遇になったハスキンズがいた。 彼は、失われた故郷から、この地を第二の故郷にして、守り続けてきた。そして、今回その故郷が危うい状況に。 ホロは、考えもつかなかったことをハスキンズがやっていたことに、びっくり。新しい考えを得た。 ~~~ 再び雪の降りしきる中に戻り、つい今しがたに自分のつけたはずの足跡も消えているような雪道を歩いて羊飼いの宿舎に向かう。 自分が誰かのためになにかを成し遂げようとも、きっとこの雪道のようにそんな跡はすぐに時間の流れの中に消えてしまうことだろう。 ホロほどの巨体をもってすら、その足跡は時間の流れの中で途切れ途切れになっていた。 たくさんの仲間が群れ集う、永遠にそこにあるかのように錯覚してしまいがちな故郷という存在ですら、永遠ではないのだから。 しかし、足跡が消えたのなら歩けばいい。 故郷も、また然り。 だから、ロレンスがハスキンズを助けるのには、ここにも一つ理由がある。 故郷を新しく作ることも可能だし、危機に陥れば助けてくれる人もいる。決して、世は無慈悲でも絶望に満ちてもいない、とホロに言うことが出来る。 宿舎に戻るとホロとハスキンズが囲炉裏を挟んで静かに話していた。 p281本文より ~~~ このくだりが、妙に気に入ってしまった。 そうだ、今度の朗読劇で、ここを読んでみよう。 小説だから、なんだかんだとうまく回る、課題は後には残っているが、それが続きの話と繋がっていく。
by naizaisurupt
| 2017-06-19 00:49
| [本]のお勧め紹介
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