かぜのすけ のブログ

本『狼と香辛料Ⅷ・Ⅸ』対立の町 上下巻 支倉凍砂 著、メディアワークス

本『狼と香辛料8・9』対立の町 上下巻 支倉凍砂 著、メディアワークス




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Ⅷ 対立の町<上>
 ロレンスたちがローム川で耳にした、『狼の足の骨』の噂。教会勢力は、どうやらその骨を自らの権威誇示のために利用しようとしているらしい。自分と同じ類の狼のものかも知れないその骨を、ホロが放っておけるはずもなかった。
 詳しい情報を得るために、ロレンスたちは港町ケルーベで女商人エーブを待ち伏せることにする。
 だが、ケルーベは、貿易の中心である三角州を挟んで、北と南が対立している訳ありの町で!?
 放浪少年コルが旅の共に加わり、ますます盛り上がるホロとロレンスの旅路。
絶好調の新感覚ファンタジー第8弾。 ~本書表紙、案内~

Ⅸ 対立の町<下>
 土地を巡って北と南が対立する町ケルーベに、伝説の海獣イッカクが陸揚げされる。町の力関係をひっくり返しかねない価値を持ったイッカクの登場で、ケルーベは俄かに騒がしくなる。『狼の骨』の情報を集めるロレンスたちも、不穏な空気を感じていた。
 そんな中、イッカクの横取りを狙う女商人エーブは、ローエン商業組合を抜けて自分のところへ来るようロレンスを誘う。狼狽するロレンスの元には、さらにローエン商業組合からも協力要請の手紙が送られてきて!?
 ロレンスの出した答えとは?その時ホロは?『対立の町』編いよいよ完結!   ~本書表紙、案内~



 旅は、ホロとロレンスの二人なら、だらだら、デレデレする場面が多くなったりするのだろうな・・・と想像していたが、放浪少年コルが加わって、旅が始まり3人になったことで、ホロとロレンスが、時々コルの第3者の目によって(意見によって)距離をおくことができて、時々近くなる。
この距離感を保ちながらの旅になって、ロレンスもホロも、いい感じでいることが出来る。近すぎると見えるものも見えないの比喩表現。
 この著者はよく比喩表現を使うと思う。そして、それがはっきりしているわけでもなく、どうとも(いや何通りか)とれる表現をしている気がする。あとは読者に楽しんでもらおうという感じがする。面白く読み取ろうと思えば読み取れるし、あっさりすんなり読んでいきたければそう取れる、といったところがたくさん見られる。表現としては、分かる人だけ分かればいい、と言っているような感じもする。

 これは!と思った表現は、
Ⅷの中で、
「オレがこんなところに閉じ込められているのはな、この傷をつけた奴の命だ」
 自分の口元を差すエーブの指は、ホロとはまた違った女の指だ。
 細く、長いのにしっかりとしたその白い指。
 ロレンスは、人魚の歌声に負けまいとする船乗りのように、耳に鉛を流し込む覚悟を決めた。(P247)
・・・・この最後の行。びっくりした。

Ⅸの中で、
 練りに練って膨らみきったパン種のような計画は、すでに窯に入れられて焼きあがるのを待っている。(P219)

 どんな動作をしたのかの、どんなふうにといったところの表現が独特。特に今回は目についた。
 心理表現が面白すぎる。しかも、比喩的やからな~~。これをまた読みたいと思ってるな、私。
 
 


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by naizaisurupt | 2017-04-15 07:13 | [本]のお勧め紹介 | Comments(0)
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