あきらんのブログ「即興劇・話す場つくりの体験会お知らせ」 |
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本「おとなの背中」 鷲田清一著、角川学芸出版
おとなの背中 (単行本) 平成25年9月25日初版 ●おとなの背中 目次 まえがき「これで死ねる」と言えるとき 1 伝えること/応えること 「期待」の中点 信頼の根-伝えるということ 2 おとなの背中 お経を唱える子 おとなの背中 絵を描くゾウの話 小さな手がかり たなごころ くじけない人 師長さんたちの豪放 土下座 3 人生はいつもちぐはぐ 幸福への問い 人生は複線で 不足だからこその充足 底なし あえて口喧嘩 トイレでランチ 「ワーク・ライフ・バランス」って? 右肩下がり 紙一重の差なのに アホになれんやつがほんまのアホや 二つの「エコ」落としどころは? はじめての川柳 4 ぐずぐずする権利 もっとぐずぐずと、しこしこと 「生きづらさ」について わかりやすさの落とし穴 未知の社会性? 「自由」のすきま 「オー・ミステイク」 「大義」について大袈裟にではなく ふとあのロシアの刑罰を思い出した・・・ 違和の感覚をたいせつに ぐずぐずする権利 5 言葉についておもうこと 語らいの作法 宛先のある言葉、ない言葉 <説得>の言葉を 責任を負うということ 「自由作文」の罪? 「他人」の位置 言葉の過不足 言葉のアイドリング 消えゆく言葉の地 語源の教え 6 贈りあうこと 存在を贈りあうこと 信頼の根を養うということ いのちのささやかなふれあい 「ふれあい」の意味 「親孝行」といういささか奇妙ないとなみ 時間をあげる 気ばたらきということ 失敗というチャンス いじめの相似形 痛みの文化? 7 東日本大震災後 2011-12 はるか西の地から 心のカバー、心のクッション 災害時にむきだしになること 「いぬ」ということ わたしたちの「迂闊」 語りなおすその日のために やわらかく壊れる? あれから三ヶ月 よろけたままでも 知者と賢者 文化の後先 口ごもり 言葉の死角 相づちを打つこと、打たないこと 区切りなきままに 「絆」という言葉にふれておもうこと 底が抜けるという体験 「福島ごと、引越ししたい」 支えあうことの意味 ~~~~~ 誰に言われることなく、後の人に見られることを意識して仕事をする。一人の仕事が丁寧だと、後から引き継いだ人が、丁寧にされている形跡を見ると、みっともないことはできない、キチンと仕事をしよう、手が抜けないなと伝わって、感染していくらしい。。。 背中がモノ語っているというのは、何も黙って観れば分かるという意味だけでもない感じがする。生きてきた足跡のようなモノが残り、それを背中に見る事ができるという意味なのだろうと思えてきた。 この本を読むと、強く思う。今作り出している世の中は、今の大人が創り出したものなんだろうだと思う。より快適に、より生きやすいように・・・と。 そのより良くしようとしたことが、本当に良くなったのだろうか?と問いたくなることがある。 本文の中で、「生きてゆくうえで、一つだりとも欠かせぬことの大半を、わたしたちはいま社会の公共的サーヴィスに委託して暮らしています。たがいのいのちの世話を(中略)そっくり任せて生活しています。これは福祉の充実、あるいは、「安心・安全」と世間では言われますが、裏を返していえば、各人が自活能力を一つ一つ失ってゆく過程でもある。」 という一方、あることによって、本当にそれが必要な人がいるということ。 そう書いていくと、安易に任せてしまってはアカンな~と思うこと。任せてしまわない「自立」的な気持ちがいるのだろうな~と、改めて思い直す。 この本、今の私に向かって問いかけてくるようだ。 本日くしくも、阪神淡路大震災から20年のその日。 一節が心に残る。 「忘れてええこと、忘れたらあかんこと、ほいから忘れなあかんこと」 (河瀬直美監督の映画『沙羅双樹」の登場人物の言葉) (かぜのすけ私見) ~~~~~
by naizaisurupt
| 2015-01-17 17:01
| [本]のお勧め紹介
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